アクリル絵の具使用の注意点。

・使った筆はすぐ洗い、周りを汚したならすぐに濡れ雑巾で拭く、服についたらすぐに水で洗う。
アクリル絵の具は水彩感覚で使えますが、乾燥したら完全な耐水性になるという特徴があります。
なので、筆は乾く前に洗わないと使い物にならなくなりますし、汚れが乾いたら簡単には落とせません。 おまけにアクリル絵の具は大体10分前後で乾燥という速乾性がウリですので、乾くまでが勝負です。
一応、乾いたアクリル絵の具を剥離するアクリルリムーバーという液体がありますが、これは乾いたアクリル絵の具の 樹脂の構造を、無理矢理崩して剥離するものですから、筆を傷めることだってありますし、服や壁紙に染み込んだアクリルの成分を 後から完全に拭い去るのは至難の業です。
要するには、ややこしいことになる前に面倒くさがらずさっさと処置を施すのが鉄則ということです。

・体に有害な成分が入っているものもあるのです。
アクリル絵の具に限らず、絵の具には顔料(絵の具の色を出すもの)が含まれています。顔料の中には人体に有害なものもあります。 (学童用水彩などは除去されてますが。)ですので、使用後はきちんと手を洗い、皮膚に付着した絵の具を落としてください。
特に絵の具の背面などに「有害性あり」の警告マーク(オレンジの背景に黒いペケ印を描いた正方形のマーク)がついているものは、 体に有害な金属などが使われています。この絵の具を使う際は「使用後、石鹸できちんと手を洗う。絵の具の使用中にタバコなどを吸わない。 紙やすりなどで削る場合は粉塵に十分注意する。エアブラシには使用しない。」といった安全対策をとりましょう。
まあ、カドミウム、コバルト系はアクリルでは使えないんで、水彩絵の具ほど有害性表示のあるものは多くないんですが。 (カドミウム、コバルト系はアクリル絵の具では安定しないので使われない。ちなみに水彩絵の具は親水性なのでアクリルと比べると 人体に吸収されやすい。)

・塗装面同士を重ねて保管しない。
アクリル絵の具は乾燥しても、アクリル絵の具同士ととてもくっつきやすい性質を持っているので、くっつけて保管したりすると べろっと塗装面がはげてしまうことがあります。
ですので、保管の際は留意してください。
このリスクを軽減するためには、塗装面保護の役目を持つニスを塗っておくのがいいそうですが、私自身はまだ試したわけでもないので どうともいえません。半蔵が完全にオフになったら塗っておこうかと思いますが・・・。ちなみに、毛利に使っている ターナーアクリルガッシュのジャパネスクカラーシリーズは砂目が入っているせいか、そういったことが今のところ見られません。